ファッションジュエリー春夏商戦 想定を下回る客数 ギフト苦戦、自家需要堅調

2023/07/24 06:28 更新有料会員限定


人気のロウブラウンゴールドを使った新作(エテ)

 主要ファッションジュエリー7ブランドの春夏商戦(1~6月)は、多くのブランドで客数が伸び悩んだ。1、2月の調査では前年比較で客数が大幅回復していたが、新型コロナウイルスの感染症法上の5類移行以後、消費がコトに流れたと見られる。客単価は上昇しているが、この間の値上げの影響も反映されている。物価高を受け、二極化も進行中だ。ギフト、ブライダルが苦戦した一方、自家需要は堅調。ECはブランドにより明暗が分かれた。

(中村維)

 トータル売り上げが前年比2ケタ増となったのは「エテ」(ミルク)、「ヴァンドーム青山」(ヴァンドームヤマダ)、「アガット」(サザビーリーグエーアンドエスカンパニー)の3ブランド。

 このうち、唯一客数が14%増と2ケタ増となったのは、ミルクのエテ。「消費者の外出の増加と共にリアルショップへの流入増が顕著となっている」(ミルク)。客単価は2%増。ECは店頭回帰に伴い鈍化傾向にあり、客数2%増、客単価が5%減となった。「サイト訪問数は伸びているが、買い上げ率が落ちている」とし、SNSやサイトで商品をチェックしたのち、実店舗で購入する消費者が増えていると見込む。

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