東京の大規模イベントの課題 “中心地”を作り、街全体を巻き込めるか

2023/12/06 06:26 更新会員限定


東京ファッションクロッシング(渋谷パルコでのショー)

 東京での大規模な消費者向けファッション関連イベントが増えてきた。小池百合子都知事が地場産業としてファッション振興を重視していることもあり、11月に初開催した「東京ファッションクロッシング」(TFC)、次回(24年3月開催)で5回目の「東京クリエイティブサロン」(TCS)が象徴的だ。インバウンド(訪日外国人)需要を含め、産業としては経済波及効果も期待できる。一方、乗り越えるべき課題も多く残されている。

(特別編集委員・矢野剛)

可能性は無限大

 TFCは都がファッション関連団体と実行委員会を作り、渋谷、銀座、丸の内の3エリアで実施した。街中ショーは新しい可能性も示し、参加者は推計8万人とされる。しかし、準備期間が短く「役割分担などの検討が不十分」(実行委員会の参加団体)だったと反省が強い。一方「経済効果の可能性は無限大」とも見られており、24年以降も継続への期待は高い。

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