作り手のストーリーを体感できるコンテンツが消費のカギに――エストネーションが六本木ヒルズ店で今月開催している、スウェーデン発のホームウェア「マグニバーグ」の期間限定店が好評だ。12月上旬に本国のクリエイティブチームが来日、ベッドリネンをアートのように展示したり、壁面に写真をコラージュしたりと、臨場感のあるインスタレーションが来店客に響いている。
「商品そのもののMDだけではなく、ブランドの背景やイメージを同時に伝えていく売り場のモチベーションに力を入れている」と話すのは、ウィメンズのチーフディレクターの藤井かんなさん。マグニバーグは26年4月から常設で扱う予定だが、その前に期間限定店を企画。クリエイティブチームには、スペースを最大限に活用した空間演出を考えてもらった。コットンサテンのパジャマ、バスローブ、タオル、マフラー、ベッドリネンなどシンプルなアイテムだが、色使いやテクスチャーに独自性のあるブランドの全体像が分かりやすい。色鮮やかなチェックのマフラー(3万円台)は早期に売れたという。
エストネーションでホームウェアやベッドリネンを本格的に扱うのも初めて。「ファッションブランドに近いセンスを持っていて、ユニセックスで展開できるところも来店客の志向に合っている」という。
売り場では、来年以降も様々な作り手やブランドとともに、店頭でのインスタレーションを定期的に行っていく考えだ。