富士山や和食が世界遺産に登録され、海外では日本製アニメで育った若者から大人まで、ちょっとした日本旅行ブームです。しかし迎える側では、「英語できます」と元気よく手を挙げられる日本人はまだ少数派です。皆さんのショップでも外国人を見るとドギマギするという販売員は多いでしょう。
「2020年東京オリンピックまでには話せるようになりたい!」という方は、ぜひ「ここだけ、いまだけ、ちょっとだけ」の簡単英会話を身に付けてはいかがでしょうか。海外のお客様を接待するわけではなく、ショップの中で10~20分だけでも会話ができるとうれしいですね。
(リテックスジャパン執行役員、リテールコンサルタント・西村宏子)
他国では一部を除き、陸続きの国が多く、気軽に旅行に行っては地元の住民と触れ合ったり、おいしい食事と美しい景色を楽しむ旅行者が多いといいます。お店の人に親切にされた体験は、一生の思い出です。難しく考えず気楽に話しかけてみましょう。
笑顔は万国共通語
海外のお客様と接する時に一番大切なことは、笑顔、アイコンタクトと大きな声です。笑顔は万国共通語、相手の目を見て笑顔であいさつをしましょう。目をそらしたり下を向いたり、目が泳いでいては、信用されません。そして小さな声で流暢(りゅうちょう)に話すより、たどたどしく発音に自信がなくても大きな声でハキハキの方が通じます。
日本人同士でも避けたほうがいい話題は、外国のお客様でも同じです。かつてサッカー・Jリーグの試合で、サポーターがバナナを手に持って挑発し、人種差別として以後入場禁止になりました。人種、宗教、未婚・既婚、子供の有無、女性に対して年齢、身長や体重など軽々しく質問しないように。 またソチオリンピックで金メダルを取った羽生選手が Oh,my god!と言っていましたが、キリスト教徒でもない限り、軽々しく神様の名前を言わない方がよいとされています。
(この記事は、2014/09/01 日付繊研新聞の記事を元に編集しています)