「エンジニアドガーメンツ」の19年秋冬は、デザイナーの鈴木大器が初めて「ジェンダーレス」と感じた80年代初めの東京の記憶を、今の気分に合わせてよみがえらせた。80年代初めに東京のナイトクラブで見たニューロマンティックや中性的なファッションが、そのまま戻ってきたと感じているという。
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フライトサテンなど得意の軍用素材にフローラルジャカード、ベルベット、ボアを合わせてジェンダーレスのニュアンスを出す。グレンチェックやヘリンボーン、チョークストライプ、タッターソールといった英国調に、フリースなどのアスレチック素材もミックス。珍しくレパード柄もある。
全体的に量感があり、コートは基本ユニセックス。コートを裏返して着たり、シャツドレスの共布ベルトをネクタイ代わりに結び、同じ柄のエプロンドレスをベストのように羽織ったり。自由な発想の着こなしも提案している。
(ニューヨーク=杉本佳子通信員)