バロックジャパンリミテッドの「エンフォルド」は、25年春に新ライン「アーキタイプ」をスタートする。上質素材を使ったミニマルなデザインのジャケットやシャツを企画し、既存ラインよりも高価格帯に設定している。25年1月13日からEC、15日から一部店舗で販売開始し、25年秋物から全店で扱う。
エンフォルドはデビューから13年経ち、顧客の年齢層も上がってきている。大人客からは「仕事にも使えるきちんとしたジャケットとパンツを作ってほしい」という声も多かったため立ち上げに至った。
アーキタイプは「原型・元型」という意味で、「シンプルなデザインながらも女性の体をきれいにみせる、というエンフォルドのデビュー当初のイメージに近い」と植田みずきクリエイティブディレクターは話す。
25年春物はボックスシルエットやノーカラーのジャケット、ワイドパンツ、オーバーサイズなシャツなどを企画した。ジャケットはウール100%のギャバジンを使用し、国内縫製で仕立てたメンズライクなシルエットだ。背中に深いスリットを入れることで女性らしい抜け感を演出している。同素材のパンツもワイドシルエットが特徴だが、ウエストをゴムにすることで着心地を考慮した。
既存ラインはジャケット5万~6万円程度なのに対し、アーキタイプは約14万~16万円。シャツなどは5万~6万円と高い価格帯としている。
販路はECとエンフォルド直営店からスタートするが、将来的にはアーキタイプ単独の期間限定店を出すことも検討している。
デザイン性のある装飾や異素材ドッキングが得意な既存ラインに比べて、ベーシックなデザインが多いアーキタイプを通じて「新しいブランドのファンも増えれば」と植田さんは話す。