《トップに聞く》江原産業社長 江原英則氏 国内生産を守る最後のチャンス

2024/04/30 11:30 更新有料会員限定


江原英則氏

 京都・丹後地方で70年の歴史を持ち、図案から紋紙、製織まで一貫生産する江原産業(京都府与謝野町)は、主力のOEM(相手先ブランドによる生産)に加え、技術を生かした自社ブランドで「世の中に役立つシルク製品」を販売。その利益を職人に還元、技術の継承に注力する。

(森田桃子)

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 当社の原点は、1950年に創業した、きものの織り柄の型「紋紙」を作る江原紋工所です。紋工の技術を生かして自社で製織もしたいと、63年に織機を導入しました。現在は小幅(38センチ)のジャカード織機100台と広幅のドビーレピア機、1万口の広幅電子ジャカード機が各1台あります。世界最高のシルクといわれるブラタク糸をメインで使用し、年間約1万8000反の絹織物を生産しています。

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