染色加工上場4社の23年3月期連結決算 売り上げ増もエネルギーコスト高響く

2023/05/18 06:25 更新会員限定


 染色加工上場4社の23年3月期連結決算は、市況の回復でいずれも売上高は2ケタ増加した。一方、利益面はエネルギー価格を中心にコスト増の影響が大きく、大半が減益もしくは伸び悩んだ。繊維事業の利益も明暗が分かれ、4社中2社が赤字となった。

 全社ベースで増収基調は鮮明だったが、営業利益2ケタ増はセーレンのみ。小松マテーレは横ばい、東海染工は減益。ソトーは前期よりやや改善したものの赤字が継続した。原燃料価格の上昇が響いており、小松マテーレは営業利益12億円増益のうち、価格改定など価格差で7億円強、コスト削減で約5億円、数量増で5億円弱、為替差で3億円弱プラスに効いたものの、原燃料価格増で20億円近くマイナスとなった。

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