ドリームワークス 農大と協業で“可愛い”ワークウェア

2018/11/08 06:28 更新


 ファッションの力で農業の魅力向上へ――カジュアルウェアメーカーのドリームワークス(東京)は、マスターライセンシーとして企画・生産・販売する米ワークウェアブランド「ユニバーサルオーバーオール」で東京農業大学と組み、協業商品の開発・販売を始めた。

 同大学世田谷キャンパスの文化祭「収穫祭」(2~4日)で、長袖Tシャツやトートバッグなどを販売、5日には大学内の売店に常設の売り場を開設した。今後は学生の意見を取り入れながら、農業実習に適した機能性と街着としてのファッション性を兼ねたワークウェアを順次、共同開発・販売する予定だ。

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 両者の取り組みは、女性の農業従事者の活動促進や就農者の増加を目的とした「農業女子プロジェクト」の一環として始まった。プロジェクト発起人の一人で、東京農業大学生物産業学部自然資源経営学科助教の小川繋幸さんが話を持ちかけた。「ファッション企業と組むことで、農業のイメージを上げ、裾野を広げていきたい」と考えている。

 今後、共同開発するワーキングウェアも「女子大学生が可愛いと思えるワーキングウェア」がコンセプトだ。実用性を備えつつ、「実習で着て、そのまま東京・渋谷に出かけても浮かない見た目にしたい」という。

小川さん(左端)と東京農業大学オホーツクキャンパスに在学する学生

 文化祭期間中は、同大学オホーツクキャンパスに在学する農業女子プロジェクト参加メンバーの十数人が上京し、販売を手伝った。協業商品の長袖Tシャツ(税込み3780円)やトートバッグ(同2916円)は、同大学の学章のピスネームを入れたことが支持され、文化祭を訪れたOB・OG中心に好調に売れたという。また、福岡のカジュアル卸のライトスタッフを通じて「リーバイス・ワークウェア」も販売された。

文化祭で販売された協業商品の長袖Tシャツとトートバッグ


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