「デザインワークス」ディレクター上野真由香さんに聞く 様々な経験が今の原点

2024/01/17 13:00 更新


上野真由香さん

 「デザインワークス」はこれまで、社内外を問わず力のあるデザイナーを起用して、「他にはないオリジナルの商品を作る」ことに注力してきた。近年は、原点にあるメーカーの強みを生かして「ブランドを育てる」ことに一層、力を入れている。

 その一環で、既存のオリジナルブランドよりワンランク上の新ブランド「ボーヴェット」を23~24年秋冬にスタートした。ぜいたくなムードを大切にしたブランドで、女性の日常を華やかに彩るエレガンスを提案する。

 特にこだわっているのは、素材の美しさとデザインをマッチングしたものづくり。30代後半から40代を中心とした客層は、体形をカバーしてくれるデザインやパターンも重要だ。「デザイナー、パタンナー、MD、生産の4部門をディレクターとしてつなぎ、チームとして機能すること」で、デザインを形にしている。

 ファッションビジネスに携わって以降、販売、バイヤー、MD、ディレクションなど幅広い職種を経験。輸入卸では、日本人の体形や肌色に合った商品をセレクトし、専門店への営業も行った。カジュアルな国内ブランドからエレガントなインポートまで、ジャンルはさまざま。「その経験がものづくりに生きている」という。

上野真由香(うえの・まゆか) 北海道出身。高校卒業後、北海道の専門店に販売職として入社。その後、「ジョセフ」のMDディレクターを務めたあと、セレクトショップのバイヤーや輸入卸のMDを経て、14年に入社。


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