百貨店の23年福袋は、コロナ下で控えていたイベントなど体験型や家族、友人らと対面での時間を過ごす「絆消費」に対応した企画が増えている。前年に引き続き、店頭の混雑を避けるために、初売り店頭だけでなく、オンラインでの年内販売を実施する。
そごう・西武は1月1日に福袋の販売を始める。コロナ下の行動制限がなくなり、延期や中止していた結婚式を再開するカップルに向けて「八ヶ岳高原ウエディング」(限定1組、10万円)を企画した。衣装、写真撮影、宿泊をセットで挙式してもらう。
高島屋は1月2日に、「3Dプリンターハウス」(限定1棟、330万円)の福袋を販売する。3Dプリンターによる最先端の技術で作られた「未来の住宅」で、購入者の敷地内に24時間で施工可能な約10平方メートルのタイニーハウス(小屋)として設置する。家具などを自由に選べるオプションを付ける。グランピングやワーケーション部屋として活用できる。
松屋は阪急メンズ東京と協業し、銀座・有楽町を探訪する福袋(男女1組、100万円)を作成した。プロのスタイリスト同伴で100万円分の買い物ができるほか、同エリアの五つ星ホテルの宿泊、懐石料理店の食事が楽しめる。
オンラインでの年内販売は、三越伊勢丹が10月26日から、松屋が11月2日からスタートしており、順次取扱商品を拡大する。