百貨店の22年福袋 癒やしやテレワークに対応 体験型が復活、混雑回避でECへ移行

2021/11/02 06:26 更新


銀ブラを満喫してもらう福袋を企画(松屋銀座本店)

 百貨店の22年福袋は新型コロナウイルスの感染拡大で控えていた体験型や人と人の関係性を大切にする絆消費に対応する一方で、癒やしやテレワーク、家ナカ時間の充実など新しい暮らし方の提案を強める。前年に引き続き、店頭の混雑を避けるために、ECへの移行で商戦を分散化する。ECサイトは三越伊勢丹、高島屋、そごう・西武などが10月末から予約販売をスタートした。

 そごう・西武は店頭販売を前年に年内に前倒ししたが、22年は1月1~3日に実施する。西武池袋本店は米企業が開発した心地よい音を聞きながらリラックスできる装置や自然に最適な姿勢になるチェアを入れた「マインドフルネス瞑想(めいそう)福袋」(495万円)、八ヶ岳高原ロッジに1週間滞在できるワーケーション福袋(1万1円、3組)などを販売する。

ストレス軽減や集中力向上の効果が期待される機器(西武池袋本店)

 松屋は12月26日、22年1月2~3日に店頭販売する。松屋銀座本店は紳士服がパターンオーダースーツ、ニットアイテムのほか、店舗周辺の理容室、バー、中華料理店を利用できる「俺たちの銀ブラ福袋」(5万5000円、5袋)や、婦人服で袖の取り外しができるリバーシブルのコート2点、変形ニット、リバーシブルスカートでツーウェーで着られるアイテムを詰め込んだ「レディスファッション二刀流福袋」(1万1000円、5袋)などを出す。

袖を取り外してツーウェーで着られるトレンチコート(松屋銀座本店)


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