22年度百貨店店舗別売上高 都心中心にコロナ前水準に回復

2023/07/28 08:00 更新有料会員限定


 繊研新聞社がまとめた百貨店の22年度店舗別売上高は、回答のあった125店計で前期比9.1%増の4兆9403億円となった。前年度に引き続き9割近くの店舗が増収で、19年度実績を上回った店舗や過去最高の売上高を更新した都心店もあり、19年度水準にほぼ回復した。企業別売上高は、比較可能な38社中、増収は34社。営業損益は、回答40社中29社が黒字で、回答企業の過半が赤字だった21年度から好転した。

(吉田勧、松浦治)

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衣料が高い伸び

 店舗別売上高は、比較可能な115店中、増収が96店、うち2ケタ増が43店となった。上位50店の売上高伸び率は18.1%増。高額品消費の継続的な高伸に加えて、22年秋からのインバウンド(訪日外国人)需要の急回復もあって都心店舗の伸びが高い。なお、19年度調査は、回答142店計で5兆5571億円あった。回答店舗数は異なるものの、19年度と1兆円強の差があった21年度(127店計で4兆3064億円)からさらに回復した。

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