大手百貨店5月売上高、夏物浮上

2015/06/03 08:21 更新


 大手百貨店の5月売上高(速報値、既存店ベース)は、前年同月実績に比べてプラスとなった。消費増税の影響で売り上げ減が続いた前年の反動のほか、気温が高くサンダルや帽子など夏の季節商品が好調だった。大都市では一昨年比でもプラスを確保した店舗が多かった。

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 三越伊勢丹は2ケタ増で、基幹店の三越銀座店の33.2%増をはじめ、伊勢丹立川店、浦和店などが増収だった。伊勢丹新宿本店は15.7%増で、一昨年比でも11.7%増となった。時計・宝飾品が30%増だったほか婦人で麻や綿の薄手の単品、紳士で半袖ワイシャツ、ポロシャツの夏物の動きが良かった。

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 高島屋は全ての商品群で前年実績を上回り、特選衣料雑貨など高額品が大幅増となった。一昨年比でも2.4%増えた。大阪、京都、日本橋、新宿のほか、大宮、高崎高島屋が2ケタ増だった。免税販売額は3.4倍と大きく伸ばした。

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 大丸松坂屋百貨店は心斎橋、梅田、京都、札幌、名古屋が2ケタ増だった。直営15店のうち11店のほか、博多大丸、高知大丸が前年実績を上回った。

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 そごう・西武は24店計で3.9%増だった。婦人雑貨のサンダルや紳士のクールビズ関連など夏物が好調だった。西武池袋本店は6.5%増、そごう横浜店は7.1%増だった。

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 阪急阪神百貨店は阪急うめだ本店が18.4%増、阪急メンズ大阪が10.4%増となった。



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