東伸「デリー」24年春夏 マーガレットがテーマの大人服

2023/09/28 12:00 更新


ラミーとリネンのからみ織り生地を使用したエプロンとスカート

 テキスタイル製造卸、OEM・ODM(相手先ブランドによる設計・生産)主力の東伸(愛知県一宮市)のレディスブランド「デリー」の24年春夏は、マーガレットがテーマ。花言葉が「恋占い」のマーガレットのように、いつまでもときめきや憧れなど乙女心を持つ大人の女性の着用をイメージした。キーファブリックは経糸がラミー、緯糸がリネンのからみ織り。猛暑対策で軽さや涼しさのある素材に注目した。上品な透け感が特徴で、静岡県浜松市の織物工場で製作した。エプロン、ロングスカート、ワンピース、ジャケットを販売する。

 ホールターネックのエプロンはTシャツなどに重ね着できる。暑い夏でマンネリ化しがちなTシャツとパンツなどのスタイルのアップデートを提案する。エプロン税抜き2万7000円、スカート3万3000円、ワンピース3万6000円、ジャケット4万4000円。

 オーバーオールとエプロンの新しいセットアップも販売する。オーバーオールはオリジナルロゴの入った真鍮(しんちゅう)のボタンを使用。脇のボタンで取り付けられたり、付属のひもで腰に巻けるエプロンも合わせて出す。オーバーオール4万5000円、エプロン1万8000円。エプロンは単品でサコッシュとしても使用できる。

 テーマのマーガレットをオリジナル刺繍で表現したシャツ、ワイドパンツ、ワンピースもある。刺繍は群馬県桐生市の工房で、水溶性シートを用いた特殊な加工で立体的に施した。ブラウスは水着のラインのように前後裾をカットし、ウエストをインすれば脇開きブラウスのように着こなせる。3万3000円。

マーガレットをオリジナル刺繍で表現したワンピース
前後裾のカットが特徴的なブラウス
カラー展開はイエローやオレンジなど、キナリに合わせて引き立つ色を揃える

 「経年変化を愛せる服」がコンセプトの同ブランドは、天然素材を中心に使い、国内生産する。従来の大手セレクトショップへの卸のほか、地方の個店など販路を広げている。村瀬摩里子デザイナーは「素材感を実際に見て買ってもらい、根強いファンを作りたい」としている。



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