デイトナ・インターナショナルは9日、新しいレディスセレクトショップ「パブリュクス」の1号店となる路面店を、東京・南青山の骨董通りにオープンした。
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ハイエンドなモードカジュアルを軸に、日本ではあまり流通していない海外ブランドも多数扱う。エイジレス、ジェンダーレスに、ファッション好きの人々が集まる店にする。
19年春夏は70以上のブランドをセレクトする。「イーチアザー」「レイチェル・コーミー」「カサブランカ」「アントンリシン」「エズミ」など。メンズブランドもある。他店にもあるブランドは商品選びで個性を出す。ラインストーンを全面にあしらったサイクルパンツや派手なグラフィックプリントのシャツなどクセのある商品も多いが、スタイリングによって品良くおしゃれに見せる。商品構成はセレクト品が7割。価格は幅広く、平均で3万~4万円。
開発の背景には「ファッション好きの人が、高揚感を持って買える店がなかなかない」(坂本貴之パブリュクス事業部部長)という現状がある。各社が同じブランドを仕入れるケースも多い。
パブリュクスは他のセレクト店出身者が集まり、原点回帰に挑戦する。高価格帯でこのテイストの店はレディスでは珍しい。同社の「フリークスストア」とは異なる市場を狙う。
1号店は、外観からは服の店だと分からない特別な雰囲気だ。店内はトルソーを置かず、すっきりした空間にアクリル什器などが並ぶ。テラスではドリンクを提供し、スタッフとお客やお客同士がファッションの話で盛り上がる社交場をイメージする。店舗面積は132平方メートル。今後は、ファッションビルも含め主要都市への出店を検討し、今秋冬に2店目を計画する。