「第25回テナントが選んだディベロッパー大賞」「第25回ディベロッパーが選んだテナント大賞」 部門賞決まる

2023/03/13 12:00 更新


 繊研新聞社の「第25回テナントが選んだディベロッパー大賞」と「第25回ディベロッパーが選んだテナント大賞」の部門賞が決まった。それぞれのアンケート調査に基づき、22年度の優秀なSCとテナントを表彰する。部門賞から選出する大賞は3月9日に発表する。

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〈ディベロッパー大賞〉

 売り上げと集客力を評価する敢闘賞は、コロナ禍が鎮静化に向かう中で従来からの有力施設が多くなっている。そうしたもとで都心立地で回復の著しい「渋谷パルコ」や地方で力を発揮した「おのだサンパーク」が挙がっている。

 新人賞は引き続き新規開発に慎重なもとではあったが、野村不動産の旗艦施設として再開発された「カメイドクロック」、充実したショッピングに加えて多様な過ごす機能を備える「ららぽーと福岡」とともに、22年に注目されたアウトレットの二つの新施設、「ジアウトレット北九州」「ふかや花園プレミアム・アウトレット」が受賞した。

 コンセプト賞はSCの新たな魅力を打ち出したところとぶれない発信を続けるところが並んだ。イノベート賞は客層を拡大するなどの改装や増床が評価されている。

 社会貢献賞は地域との関係作りがポイントになっている。特別賞は「エスト」「江釣子ショッピングセンターパル」「さんすて岡山」「マルヤガーデンズ」と、規模、立地や競合にかかわらず、独自の魅力を発信するところが受賞した。

 全体として受賞施設数は前回の62から54施設・企業に絞られている。


〈テナント大賞〉

 外出自粛緩和に伴い、外出着需要が徐々に回復するなか、カジュアルを軸にした、価格と価値のバランスが取れたテナントが選ばれる傾向が強かった。

 ベストセラー賞は「ユニクロ」「グローバルワーク」が連続受賞。「フリークスストア」は前年の敢闘賞から得票を伸ばしてベストセラー賞を獲得した。雑貨では「エテ」「スリーコインズ」が受賞した。

 敢闘賞は「アーバンリサーチ・ドアーズ」「イッカ」などファミリー層に向けた品ぞろえのテナントのほか、ウィメンズでは「スナイデル」、地方圏で地域に根差した専門店が票を集めた。

 集客力やMD、VMDの新鮮さ、独自サービスなどが評価基準のキラリ賞は「ビームスジャパン」「マーコートデザインアイ」が初受賞した。新人賞にはアパレル主力のテナントは選ばれず、「シェルターグリーン」が受賞した。

 社会貢献賞は店舗を軸にした地域との共生の取り組みにも力を入れる「無印良品」が受賞。デジタル活用賞には「ドットエスティストア」「リエンダ」が選ばれた。

 プロポーズ賞はアウトドアで「アークテリクス」「ザ・ノース・フェイス」が選ばれたほか、「オリエンタルトラフィック」「コスメキッチン」「プラザ」など雑貨系テナントの人気が高く、「#ワークマン女子」を挙げる施設も多かった。

(繊研新聞本紙23年3月2日付)



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