第25回ディベロッパー大賞&テナント大賞 阪急西宮ガーデンズが3年連続、グローバルワークが2度目の受賞

2023/03/09 06:25 更新


 繊研新聞社主催の第25回(22年度)ディベロッパー大賞&テナント大賞の「テナントが選んだディベロッパー大賞」に阪急西宮ガーデンズ(阪急阪神ビルマネジメント)、「ディベロッパーが選んだテナント大賞」に「グローバルワーク」(アダストリア)が決まった。阪急西宮ガーデンズは3年連続、グローバルワークは第18回以来の大賞受賞。ディベロッパー大賞の準大賞には、新静岡セノバ(静鉄プロパティマネジメント)とルクア大阪(JR西日本SC開発)が選ばれた。

=詳細は30、31日付に掲載します

 阪急西宮ガーデンズは、第19回にも受賞しており、大賞受賞は4回目。大阪と神戸の中間の兵庫県西宮市・阪急電鉄西宮北口駅前にある百貨店、GMS(総合小売業)、シネマコンプレックス、専門店街で構成する賃貸面積約12万平方メートルの大型商業施設。開業以来、19年度まで11期連続で全館売上高を伸ばしてきた。22年6月から本館物販ゾーンの営業を1時間短縮したが、22年度の専門店ゾーンの4~9月売上高は「18年度実績並み」。「無印良品」の大型店や「フリークスストア」「オシュマンズ」などを新規導入した22年秋の改装効果もあり、10月以降さらに売り上げを伸ばしている。22年12月~23年2月累計売上高は過去最高となった。

阪急西宮ガーデンズ

 グローバルワークは、2回目の受賞。22年度は3~11月の売上高が前年同期比21.2%増の約335億円で、19年比では9.3%増。好調の背景は、商品特徴の機能性や快適性を明確にしたプロモーションだ。タレントを起用したCMが実り、接客力も定評がある。自社生産を生かし、求められる商品を適時・適価で販売できるのも強み。レディス、メンズからキッズまで充実し、ファミリーを含む幅広い客層が支持する。在庫管理を徹底し、販売機会の損失も軽減。「ウツクシルエットパンツ」のヒットも売り上げを支える。

グローバルワーク

 新静岡セノバは、前回ES賞からの準大賞となった。「ささえあう時間プロジェクト」を導入してまもなく2年。営業時間のフレックスタイム制度、年間最大2日取得できるパワーチャージ休暇制度など販売員が健康的に働ける環境を整えた。プロジェクト参加店では、従業員の意欲も生産性も高まった。持続可能な社会を築く第一歩として反響を呼び、共感の輪は専門店にも商業施設にも広がっている。

 ルクア大阪の準大賞は3年連続。「スタッフスタート」や「ザッピング」などウェブを活用した来館促進に力を入れている。テナント横断型フィッティングサロン「Eサロン」や、消費者の〝ため息〟を元にした「妄想ショップ」や「ルクア・カウンセリングクラブ」などでもリアルの体験価値を高める。22年4月~23年2月の全館売上高は38.4%増。



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