クリスタルクロス来春夏 婦人服「オリヒメ」本格販売

2018/08/24 06:26 更新


 服地コンバーターのクリスタルクロスは、レディスアパレルのデザインオフィスYT(金沢市、羽田従之社長)と共同で婦人服「ORIHIME・with・YUKI」(オリヒメ)を開発した。19年春夏から本格的な販売を始める。

 オリヒメは、国内とイタリア産地でオリジナル開発を手掛けるクリスタルクロスの素材とデザインオフィスYTの感性を融合した。同質化を課題視する市場に向け、素材にこだわりながら時代の新しい感性を取り込んだブランドで、年齢層を問わず、上品で可愛らしさのある大人の女性のための服作りを目指す。素材から資材、パターン、裁断、縫製など細部の見えない部分までブランドの思いを込めてクラフト感を追求する。作り手も買い手も思い入れが共有でき、着用してハッピーになれるブランドに育成する。

 単品を中心に毎シーズン約70型を揃え、常に時代性を内包したフルアイテムのスタイリングを提案し、バッグやブローチ、ネックレスなどの小物雑貨もコーディネート販売する。来春夏は、麻や綿複合など天然繊維を基本に、ジャカードやプリント、先染めなどの意匠性のある素材を取り込んだ。小売価格はブラウスで3万円台、コートで8万円台が中心。全国の専門店、百貨店のほか、EC市場など消費者との接点を持った販売も視野に入れる。

 同ブランドはこの1年、一部の専門店向けに先行して生産、販売してきたが、「予想以上に好評」なことから、全国的な販売に踏み切る。9月上旬から中旬に東京、大阪の展示会で本格デビューする。クリスタルクロスとしてはテキスタイルビジネスに次ぐ第2の事業と位置付けて育てる意向で、アジアや欧州への輸出も行う計画だ。

天然繊維を基本に意匠性のある素材を使う


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