クリエイタージュエリーのコレクションで、自然界からインスピレーションを得たシルバージュエリーが増えている。定番に加え、新作でも目を引く。アンモナイトやユーカリの葉など、ピックアップするモチーフはユニーク。ミニマルなデザインに昇華させて、モダンに仕上げている。存在感のある大ぶりなデザインは、24年春夏トレンドのクリーンなスタンダードスタイルにもマッチしそうだ。
（中村維）
ひそやかなムード
「ララガン」は24年春夏、〝夜を編む〟をシーズンテーマの一つに据え、ひそやかなムードのコレクションを出している。シルバーとコンビにした天然石も夜を思わせる色をピックアップ。黒曜石、ラピスラズリ、水晶はそれぞれ、バロックパールの形を模して水晶彫刻の職人が1点ずつ削り出している。ピアス（税込み7万1500円）やリング（6万500円）がある。
もう一つのシーズンテーマは〝花ばさみ〟。花ばさみの持ち手の一種、わらび手の丸まった形を、ネックレスのクラスプやペンダントのディテールに取り入れている。
「アサミフジカワ」は、曲線のラインが柔らかな印象のモード感あるシルバージュエリーブランド。アンモナイトの化石をモチーフにしたダブルリング（3万5200～5万2800円）は、アイコン的なコレクションの一つだ。巻き上がる有機的なラインとボリュームが目を引く。蛇腹状に刻みを入れたタイプとプレーンなタイプがある。新作では、ソラマメをテーマにしたバングル（9万200円から）やピアス（4万4000円から）も出している。
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