自由が丘「クラフトベースマーケット」 手作りアクセサリーに成長のレール

2026/01/19 11:00 更新NEW!


運営する和久生活社の中島代表

 東京・自由が丘で手作りアクサセリーを軸にした週末マルシェ「クラフトベースマーケット」が盛り上がりを見せている。毎回ほぼ50社が出展し、来場者との会話が広がっている。青葉台でも開催し、出展者が増えたのに合わせてマルシェ以外に展示会やショップへの挑戦と成長のステージを提供している。

(中村善春)

 きっかけは、マーケットを運営する和久生活社の代表、中島和彦さんが22年11月、東京・自由が丘の商業施設トレインチに出店した際に運営会社に企画提案したこと。話が迅速に進んで翌年1月、成人の日に手作りアクセサリーを中心に15社でスタートした。結果は自由が丘駅に近い立地もあって軒並み5万~6万円を売り上げた。そこから毎月開催することとなって「人が人を呼ぶ好循環が生まれて街のにぎわいにも貢献」し、出展者も35~40社へと増えた。

 現在、青葉台も加わって2カ所で毎月2回開催している。出展対象は手作り品。クリエイターと地元の住人が出会い、作り手が仲良くなって協業する場。それが中島さんの考えるマルシェ像。売り上げを優先する人は不向きだと断言する。「思いをしっかり持って作っている人はリピート客やファンを生む対話力や魅力がある」といい、出展者の選定では「自由に物作りしている人、発展したいと思っている人」と人柄や創作姿勢を見て判断している。

街の人とクリエイターの会話が広がる(11月展)

 中島さんの出展者に向き合うスタンスも潤滑油になっている。中島さんは6年前に上京して出身地である伊豆のかつおぶしや無添加調味料などの乾物販売で起業し、クラフトコーラを手掛けてマルシェに出展した経験がある。出展者の立場が分かるので全出展者に毎日声をかけ、要望を聞いて商品を見て話している。

 回を重ねて運営ノウハウが蓄積され、出展者からの相談も増える中で「手作りアクセサリーをメジャーにしたいとの思いが強まってきた」という。マルシェを足掛かりにして中島さんが次に描くのは「成長のレールあります」と呼びかけ、一人でも多くのクリエイターを輩出し、事業の発展に導くことだ。

アクセサリー中心に約50社が集まる(25年11月展)

 「手作り品は趣味、副業とレベルに差があり、プロに求められる品質や在庫の確保、パッケージ、演出などをクリアするのは容易でない。加えて作ることと売ることは全く異なる世界」と課題は多く、ハードルは高いが、成長を支援したいと考えている。そのために事業のアドバイスをはじめたほか、プロ向けの展示会に出て卸売りや期間限定店の出店などの足掛かりを提供する狙いで、合同展プラグイン/エディトリアルに出展している。さらにシェアショップの開設など支援プログラムを揃えて成長につなげていく。



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