アパレルショップに併設した飲食スペースは、来店客が休憩し、店が顧客をもてなすくつろぎの時間を提供する。客は服を見ながら一息つき、店の雰囲気を楽しむ。服を買わなくても飲食だけでも気軽に利用できることが来店動機につながり、店と客の関係をさらに深める作用もある。コロナ禍を経て、飲食を併設することの効果があらためて見直されている。顧客はよりリアルな体験をリアルショップに求めるようになった。リアルなコミュニケーションはリアルショップならでは。飲食を併設することで増幅され、本格的な味を通じた店と客、あるいは客同士のコミュニケーションが顧客満足をさらに高める。
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トランス・グローバルのコーヒー・バイ・ジャラーナ アメカジショップにカフェ 本場の空気でインバウンドも
トランス・グローバル(東京)が東京・上野で運営するアメカジショップ、ジャラーナアメ横通り店に併設する飲食店のコーヒー・バイ・ジャラーナは、本格派のカフェメニューを武器に、相乗効果でショップの売り上げが伸びている。インバウンド(訪日外国人)の戻りもあって、海外からの客も増えてきた。
ジャラーナは80年代から上野を拠点とする、アメカジ好きに人気の店だ。主力は並行輸入品で、米ブランドのジーンズ、ワークウェア、レザージャケットの定番を中心に、欧州のブランドや革靴・ブーツなどの雑貨も広く扱っている。
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