【軌跡】日本の暮らし、美意識を提案 クラスカギャラリー&ショップドー㊦ 卸、別注など新たな広がり

2023/02/27 12:30 更新有料会員限定


ブランドの世界を色濃く表現しているクラスカギャラリー&ショップドーたまプラーザ店

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 18年3月に社名をコンシーズからクラスカに変更した。19年にホテルの閉館を決定。決断時はまだコロナ禍前で、東京はオリンピックも控えホテルラッシュで景気もよかった。一方ホテル人材の確保が極めて困難な状況だった。ホテルに退職するスタッフが出たため求人したものの全く採用できず、やむなく派遣会社に依頼するもそれでも難しい。ホテルはほぼ100%近い稼働率だったこともあり、このままではスタッフ不足で営業自体がままならなくなる恐れさえあった。それに加え、建物の定借契約の期限が3年後に迫り、さらに建物自体の老朽化も進んでおり、継続的な運営のためには大規模な改修工事の必要性もあった。

 諸事情を鑑み、ホテル閉館という判断に至った。閉館の判断を決断できたのは、当時すでにクラスカギャラリー&ショップドー(クラスカ)が展開する物販事業が会社の核事業に成長していたから。全事業の8割近くを占めるに至っていた。

ホテル閉館で独自成長

 20年春からのコロナ禍によって実店舗事業は大きく影響を受けた。特に渋谷や丸の内といったもともと売り上げの良かった都心部の店舗ほどその影響が大きかった。

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