23年の中国は、ゼロコロナ政策による経済停滞からどれくらい回復するかが大きな焦点だ。業種を超えた予測では、「下期から回復する」あるいは「23年中は低調」に二分されている。22年が相当に厳しかったアパレル業界は実質的に淘汰(とうた)が始まった。低価格を売りにする海外・中国ブランドは店の数が減り、市場撤退を余儀なくされた。一方、ネット販売を主力にする新興ブランドは増えて「ファン経済」が成り立つなど、大きな転換期に入った。
(上海支局)
人の戻りは順調だが
春節(旧正月)休暇が終わって1カ月。上海には地方から人が帰って来て、懸念された春節後の感染拡大もない。公共交通機関の乗客や車の往来も旧来に戻りつつある。各所での大型建設も活発に行われ、ここから景気が上昇する期待感はある。
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