繊維専門商社のチクマ(大阪市)が提唱した「服育」が20周年を迎えた。学生服を販売するキャンパス事業部が「教育現場の困りごとを解決しよう」と始めた。商売に直結しにくい地道な活動の積み重ねだが、全国の学校・教育関係者との結び付きを強め、同事業の基盤になった。同社が掲げる〝CSV(共有価値の創造)経営〟の象徴的な事例だ。最近では服育に賛同したイオンリテールと古着回収・リサイクルについての協業につながるなど、新しいビジネスにも発展し始めている。服育の歩みと今後の取り組みについてキャンパス事業部に聞いた。
(小堀真嗣)
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