インナーメーカーのチーカス(愛知県清須市、堀田陽子社長)は、クラウドファンディング(CF)キャンプファイヤーで「はじめての生理ボックス」を9月18日まで先行販売している。これは、吸水ショーツやサニタリーショーツ、助産師監修の生理について解説した冊子、ナプキン用ポーチをオリジナルボックスに詰めたもの。
CFには「初潮を迎える親子の不安を少しでも和らげ、やさしく知識を身に着けて欲しい」との思いを込めた。リターンにははじめての生理ボックスや、スヌーピーのキャラクターで知られる「ピーナッツ」の吸水ショーツ・サニタリーショーツの単品購入のほか、同商品を児童養護施設に寄付する選択肢もある。きっかけは、堀田社長が児童養護施設で育った夫から様子を聞いていたこと。施設の中では、毎月決められた小遣いで生活をやりくりする必要があり、「生活用品が支給されることは子供たちにとって自由に使えるお金が増えることになる」と聞き、リターンに加えた。
同社は72年に創業し、11年におしゃれなデザインの尿漏れ対応ショーツ、18年に日本国内ではいち早く吸水ショーツを販売した。今春は、カラフルな10色展開の吸水ショーツとソフトブラなどの新ブランド「キュイップ」を発売、フェムテック・フェムケア関連の展示会やイベントにも積極的に参加するなど同分野を強化している。