アダストリアの子会社、エレメントルールの「カオス」は23年秋冬、「タイム」がテーマ。過去に「今」だった商品群と、定番アイテムとともに作り上げてきた現在のカオス。これらを再考し、シンプルに必要なものだけを提案する。テーマを象徴するアイテムとして、古着も扱う。
(松本寧音)
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古着は長野県・軽井沢に店舗を構えるビンテージショップ「メゾン・マ・マニエ」からセレクトした。様々なスウェットに、象形文字でタイムの文字をフロッキープリントと刺繍でリメイクしたものを数量限定で販売する。「新しいものだけでなく、過去のものをアップデートして着ていきたい」と企画した。7月中旬に各店舗約10枚ずつで販売予定。
ブランドを代表する「スーペリアシリーズ」のコートには、ロング丈の一枚仕立てのコートやフーデットコート、ショート丈のダブルコート、ジレなどが新型として登場する。スーペリアはオーストラリアのメリノウール「スーパー120」を経糸に、「スーパー140」を緯糸に使用したオリジナル素材。独特のハリとコシ、しなやかさがあり、着用した際の上品さに定評がある。新色はブラウン。今季はコートの上から同色のベルトを着けるスタイリングを提案する。
そのほか、素材の迫力を感じるブランドらしいアイテムとして、ウェーブ調の毛並みを出したシャギーコート、艶やかで滑らかな手触りの牛革を使ったライダーズジャケットなどを出す。アウターの型数は例年同様だが、素材の表情を変え、見応えのあるラインナップにした。