ハイジュエリー 自然モチーフが充実

2016/07/27 06:44 更新


 16~17年秋冬オートクチュールの期間中、パリ市内でハイジュエリーのプレゼンテーションが相次いで行われた。ジュエラーのショップが立ち並ぶヴァンドーム広場には、麦の穂を飾ったインスタレーションが開催されていた。シャネルによるインスタレーション「ヴァンドームの麦」で、10年にスタートした都市を植物で埋めるアート、「ナチュール・キャピタル」の第3弾となる。アーティストのガッド・ヴェイユが手がけている。ハイジュエリーの新作でも、自然や麦の穂をモチーフにしたコレクションが充実した。


シャネル 麦の穂に捧げたコレクション

 

シャネル

 「シャネル」はファインジュエリー初の麦のモチーフを取り入れて、フェミニンで優しい雰囲気のコレクションを見せた。再生や豊かさ、幸運、繁栄、無限の創造性をつかさどる麦の穂に捧げたコレクションで、麦のライフサイクルを四つに分けて表現している。早春に芽吹いた若い麦へのオマージュでは、ダイヤモンドやペリドット、クリスタル、アクアマリンで、初々しい麦の茎のように透明感あふれるジュエリーに。

  収穫期の麦のイメージでは、ダイヤモンドやイエローサファイア、パールで、黄金色に輝く真夏の太陽の光を浴びてきらめくジュエリーを表現する。「フェテ・ド・モアソン」(収穫祭)というコレクション=写真=では、麦を編み込んだ冠を描いている。ネックレスの中央には、角を落としたレクタンギュラーカットの25カラットのイエローダイヤモンドが輝き、マルチカラーのダイヤモンド121個(合計46.7カラット)、イエローダイヤモンド932個(合計40.4カラット)、ダイヤモンド165個が麦の束を明るく彩る。同コレクションでは、リングやブレスレット、イヤリングも展開する。

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