店舗用ハンガーが主力のチャナカンパニー(東京)が販売する、ボトム用ハンガー「グリップクリップ」が好調に売れている。クリップで留めた衣服が落ちにくく、クリップで留めた跡が衣服に付きにくい。売り場で実用性が評価され、17年の販売数量は発売初年度の3年前と比べて10倍となる30万本を見込む。
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グリップクリップは、金属のクリップの間にエラストマー製のパーツを取り付けて、4点で衣服を挟む構造が特徴だ。4点で留めるだけでなく、エラストマー製パーツの形状を工夫し、衣服が落ちようとする力が強いほど、クリップの挟む力が強くなる。
従来のボトム用ハンガーは挟む力が強いとベルベットなど繊細な生地には跡が残りやすく、挟む力が弱いと薄手の生地は落ちやすいという課題があり、「販売員のストレスになっていた」という。
現在、グリップクリップを採用しているブランドは約30あり、そのうち約10ブランドは100~200店規模。「売り場で機能を実感してもらえると評価が広がりやすい」として、着実に販売数量が増えてきた。販売初年度の14年は3万本、15年10万本、16年15万本と伸び、17年は前年比倍増となる見通しだ。