繊研新聞社が主催する18年度百貨店バイヤーズ賞レディスの部門賞が決まった。18年の春夏、秋冬の結果を踏まえ、百貨店のバイヤーからの推薦が多かった37ブランドが選ばれた。百貨店賞は各部門賞に9社・店が選定された。
百貨店市場は相次ぐ自然災害や、18~19年秋冬商戦が暖冬と実需購買の強まりを反映、全体に厳しかった。しかし、その中でも独自性の高い商品企画やMDで差別化したブランドが健闘、評価された。ベストセラー大賞は4月上旬に発表する。
百貨店賞のイノベート賞はファッションやライフスタイルを自由に自分らしく楽しむための買い物体験の提供に力を注いだ店舗が受賞した。衣料品の不振が続く中で、顧客ニーズに合わせた品揃えの修正、売り方の改革でマーケット対応した。
対象顧客のライフスタイル、暮らし方の関心度に合わせたゾーニングが広がった。洋服のカテゴリーバランスを見直し、「美・健・癒」などを切り口にした従来の商品領域を超えて品揃えした。カスタマイズや体験型の売り場をはじめ、専門スタッフを配置したコンサルティング販売、情報発信拠点の開設など顧客サービスを拡充した店舗に評価が集まった。