「ボタンの博物館」が22日に新装、世界中から6000点

2017/11/22 04:27 更新


ボタンが最も美しかった時代という18、19世紀の貴族の館をイメージした内装

 ボタンメーカーのアイリスは22日、東京・日本橋浜町にある「ボタンの博物館」をリニューアルオープンする。330平方㍍の館内に世界中から集めた約6000点のボタンを収蔵し、そのうちの2000点を展示する。

 同館のオープンは88年だが、建物の耐震補強改修のため、一時的に同社の大阪営業所で仮開館していた。リニューアルにあたって監修は世界有数のアンティークボタン研究家である仏人、ロイックアリオ氏に依頼した。同氏は全てのコレクションに目を通し、ボタンが作られた時代・文化的背景などを基に分類してわかりやすく展示した。

 館内には、ボタンのルーツといわれる留め具のフィビュラから、動物の牙や角、骨、木の実、貝といった天然素材を使ったボタン、ガラスや金属も組み合わせて繊細に細工されたアート作品のようなボタンが並ぶ。ティファニー製の純銀ボタンや、ココ・シャネルが作ったスーツに使われていたライオンをかたどったボタンなど希少なものも豊富に揃う。

 館長を務める大隅洋アイリス社長は、「将来の日本のファッション界を担う若い学生やデザイナーに、美しいボタンを見てもらって、創作活動に役立ててもらえれば」と語った。

 同館は予約制で開館日は平日。開館時間は午前10時から午後5時。入館料は1人500円。日本語、英語、中国語の音声ガイドも用意している。




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