《私のビジネス日記帳》大きな転換期において 旭化成取締役会長 小堀秀毅

2026/01/07 06:25 更新


 明けましておめでとうございます。今年の干支(えと)「丙午(ひのえうま)」は「火」と「午」の組み合わせから、強いエネルギーを象徴する年とされています。その象徴として、日本憲政史上初の女性総理が強いリーダーシップを発揮し、持続可能で活力ある国家ビジョンを示されることを期待したいものです。

 併せて、産学官それぞれの役割を明確にし、連携を強化するとともに、各政策について国民の理解を得られるよう、丁寧な発信が行われることを望みます。例えば、課題先進国と称される日本の、「将来に希望を持てるウェルビーイング推進先進国」や「イノベーション創成先進国」への転換が重要です。これにより、将来を担う若い世代の不安を和らげ、社会への関与や参画意識を高めていくこと、産業競争力・インフラ強化で国際社会において存在感を発揮することにつながります。

 産業界もデフレからの完全脱却に向け、継続的な賃上げを通じて、成長と分配の好循環の実現に貢献していくべきです。また、税・財政・社会保障の一体化改革においては、各企業が内部留保を事業成長や人的資本への投資に積極的に活用するとともに、従業員の「終身成長」を支える環境整備や「健康経営」の推進が求められます。

 さらに、産業競争力の強化や国民生活の基盤となる、経済合理性を備え安定供給が可能なグリーンエネルギー政策やGX(グリーントランスフォーメーション)推進においても、決断と実行が求められる大きな転換期を迎えた新年であると感じています。

(旭化成取締役会長 小堀秀毅)

 「私のビジネス日記帳」はファッションビジネス業界を代表する経営者・著名人に執筆いただいているコラムです。

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