《私のビジネス日記帳》持ち続けた情熱 シップス代表取締役社長 原裕章

2025/02/19 06:25 更新


 接客が怖かったミウラ&サンズですが、大学生になると先にアルバイトで働いていた友人に誘われ、私も働くようになりました。憧れが怖さに勝ったのです。毎日、入荷する商品を見たいがために、履修科目を午前中に固め、午後に授業が終わるとすぐに渋谷に駆け付ける毎日でした。ファッションへの情熱で燃え上がっておりました。

【関連記事】《私のビジネス日記帳》音楽とファッションと シップス代表取締役社長 原裕章

 79年秋に店舗が移転した頃から、品揃えがそれまでのゴリゴリのジーニングスタイルからプレッピーに影響されたきれいめに変化しました。レディスウェアの販売も始まりました。ロゴ入りトレーナーのブームもこの頃です。

 83年に大学を卒業すると、そのまま正社員として働き始めました。学生時代からファッションと同じくらい好きだった音楽への情熱は、社会人になってからも持ち続けていました。当時、日本に初上陸したタワーレコードで買ったレコードをカセットテープに録音し、店のBGMとしてかけることが楽しみでした。

 85年に開催した会社設立10周年のパーティーで社内バンドを組み、ベースギターを担当しました。このバンドがきっかけとなり、90年から同業他社との音楽イベントを毎年行うようになりました。コロナ下の3年間はやむなく休止しましたが、現在は継続しています。昨年12月にはセレクトショップ5社で32回目のイベントを行いました。今年もやります。興味のある方はぜひどうぞ。

(シップス代表取締役社長 原裕章)

 「私のビジネス日記帳」はファッションビジネス業界を代表する経営者・著名人に執筆いただいているコラムです。

関連キーワード私のビジネス日記帳



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事