米ブレオ、廃漁網再生素材の採用拡大 「パタゴニア」に続き20ブランド以上で

2024/06/20 08:00 更新有料会員限定


ネットプラスを使った「パタゴニア」の「ダウン・セーター」

 廃漁網を回収、リサイクルしたナイロン「ネットプラス」の採用ブランド数が今秋から大幅に増える。ネットプラスを保有・運営する米ブレオは、これまで米アウトドアブランド「パタゴニア」へ主に供給してきたが、今秋から年末までに20以上のアパレルブランドが新たに使う。繊維to繊維リサイクルナイロンの導入事例は少なく、ブレオでは「アパレル業界全体に広げる大きな機会」(ケビン・エーハーンCTO=最高技術責任者)と見る。

(杉江潤平)

9カ国と連携

 ネットプラスは、廃漁網由来100%の再生ナイロンブランド。廃棄漁網を回収し、ブレオの独自ノウハウで洗浄、選別、粉砕後にケミカルリサイクルしたものだ。プラスチックによる海洋汚染の中でも廃棄された漁網は、海洋生物やサンゴ礁などに深刻な影響を及ぼしており、その回収とリサイクルが世界的課題になっている。

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