【上海支局】スポーツの表彰式で選手らに花束が手渡される光景をよく目にする。2月4日から開かれる予定の北京冬季五輪では、手編みニット製の花束が表彰選手らに贈られる。このプロジェクトは上海に本社を置く大手毛糸メーカーの恒源祥が企画した「冬奥花素」。同社が提供する色とりどり細番手のウールニット糸を使って、バラ、オリーブ、ランなど7種の花を編んで束ねたものを、入賞選手に贈る。
作られた花束個数は1251個。製作に参加したのは中国7地域の編物サークルで、若年から高齢者、障害者が約1万5000時間かけて編んだという。
上海で行われた外国人向け記者発表会では、編み方を指導したリーダーによる花1輪を仕上げる実演が行われた。