ビーノス 円安加速で越境EC急伸、インバウンド復活後も期待

2022/06/23 06:29 更新会員限定


「海外販売にチャレンジできる環境を作り、国内企業を応援したい」と語る直井社長

 「円安が加速した3月11日以降、越境ECが急伸している」と話すのは、海外代理購入サービス「バイイー」を提供するビーノス(東京)の直井聖太社長だ。コロナ禍でEC利用が増え、過去の円安時よりインパクトが大きいという。インバウンド(訪日外国人)需要の回復も期待されるが、来日できる人数は限定的。「まずは越境ECで閉塞感を破り、インバウンド復活後はECでのリピート購入にもつなげたい」と意気込む。

 バイイーの利用者は目に見えて変化している。3月11日前後の10日間では、購入金額が18.8%増、購入ユニークユーザー数10.9%増、購入単価は1102円増。3月下旬以降は「それ以上の上昇トレンドが続いている」という。「日本での買い物がお得」と呼びかける海外ニュースやインフルエンサーの声が追い風になり、利用者は若年層が増えている。

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