「円安が加速した3月11日以降、越境ECが急伸している」と話すのは、海外代理購入サービス「バイイー」を提供するビーノス(東京)の直井聖太社長だ。コロナ禍でEC利用が増え、過去の円安時よりインパクトが大きいという。インバウンド(訪日外国人)需要の回復も期待されるが、来日できる人数は限定的。「まずは越境ECで閉塞感を破り、インバウンド復活後はECでのリピート購入にもつなげたい」と意気込む。
バイイーの利用者は目に見えて変化している。3月11日前後の10日間では、購入金額が18.8%増、購入ユニークユーザー数10.9%増、購入単価は1102円増。3月下旬以降は「それ以上の上昇トレンドが続いている」という。「日本での買い物がお得」と呼びかける海外ニュースやインフルエンサーの声が追い風になり、利用者は若年層が増えている。