レイングッズのビコーズ ウェアのトレンドを傘に

2019/01/17 06:28 更新


 傘などレイングッズを企画・卸販売するビコーズは19年春夏向けで、ウェアのトレンドを反映した雨傘や軽量傘を企画した。昨年にヒットしたレインコートは、定評のあるトレンチコートの新作やオールシーズンに対応する高機能のタイプを新しく作った。

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 雨傘のテーマは、大きく三つ。色鮮やかな花々の「スプリング・プレモニション(春の予感)」、マドラスチェックを取り入れた「ニューテーラリング」、そしてストライプ柄が特徴の「サマーリゾート」だ。得意とする花柄を今回も充実した。単色ではなく、黄色やオレンジ、青など多色を使っている。同色系でまとめた花柄×ストライプ柄が新しい。

花柄×ストライプ柄は、同系色で品良くまとめた。スカラップヘムも可愛らしい。同柄の折り畳み傘もある。2000円

 卸し先の反応が良いのは、細いマルチストライプや先染めのマドラスチェック。ドット柄はランダムに配したり、グリッターをのせたりしたものが良い。「程よくトレンドを取り入れたデザインが服にも合わせやすく、需要がある」(渡辺一徳社長)とみる。昨夏のヒットの影響もあり、受注は好調に伸びている。中心価格は長傘で2000円、折り畳み傘で2000~2500円。

先染めのマドラスチェックは、白地にピンクのほか、黄色と紺を作った
重さ90グラムの軽量折り畳み傘はマーガレットなど花柄が出ている

 レインコートにも期待する。イチ押しは高機能のフード付きレインパーカ「オールウェザーコート」だ。ポリウレタンコーティングした生地で防水性に優れながら、内側の蒸気を外に逃す構造で、紫外線の遮蔽(しゃへい)効果も。カーキや紫、紺など5色あり、4200円。

高機能のフード付きレインパーカはゆったりとしたユニセックスサイズ

 生地の開発は雨傘の生地を共同で開発している台湾系の生地メーカーと連携し、日傘のUV(紫外線)カット機能をコートに応用した。ミャンマーの提携工場で生産する。

 ほかに、昨今の〝軽量ブーム〟を受け、レインコートでも軽量のタイプを企画した。ナイロン100%の生地で、ゆったりとしたポンチョに仕上げた。鮮やかなターコイズブルーやオレンジなど4色で4200円。

レインポンチョは約170グラムと軽量で、持ち運びにも便利

 OEM(相手先ブランドによる生産)にも対応しているトレンチコートの新作は、袖コンシャスをポイントに膨らみを持たせた。ロング丈のモッズコートも推す。レインコートの中心価格は4000円。

ゆったりとしたシルエットのトレンチコートはウエストにタックを入れてふらみを持たせた


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