ベイクルーズグループは20年春夏、「オリエンス・ジャーナルスタンダード」をスタートする。20代前半を狙い、古着からインスパイアされたオリジナル商品のほか、ニューヨークやロサンゼルス、パリ、韓国などで見つけた日本でまだあまり知られていないブランドを販売する。20年3月20日に渋谷に1号店を出し、2~3年で10~15店まで拡大する計画だ。
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社員の中から抜擢された23~26歳の社員4人がチームを組んで開発した。オリジナル商品は4人が好きな古着がアイデアソース。「他と違った格好をしたい時に古着を買っても、色や柄が気に入っているのにサイズや丈が微妙に合わなかったりする。それを解消するためにオリジナルで作ることにした」と櫻井花ノ子コンセプターは話す。
洗いざらしたメンズのドレスシャツの質感をピーチ調の素材で再現したシャツや、厚みのあるパッドを使わないで作ったセットアップスーツ、オレンジ色のクロシェニットなど、古着から発想した「ここがこうなっていれば良いのにと思っていた」服を形にした。仕入れブランドも海外に足を運んたり、インスタグラムで探すなどしてブランドを選び、仕入れた。
商品構成はレディス6割、メンズ1割、ユニセックス1割。レディスの服は20代前半の客層は細身の体形が多いとの分析から34、36、38を基本のサイズにする。ビーズバッグや型押しのサンダル、ジュエリーやアクセサリーもあるが、服も含め、ほとんどの商品の価格は上限を3万円程度に抑える。「クレジットカード払いで手数料のかからない2回払いにすればそんなに負担に感じないで済む値段」を意識したためだ。
1号店には、4人のチームが常駐する事務所も置く。商品の仕入れやMD、販促をそれぞれ担当しながらSNSを通じて情報発信する。店頭にも立ち、客と直接コミュニケーションを取って、ファンを増やしていく。