草加ヴァリエ、「ヴァリエ1」の改装完了 食品刷新し周辺との競争力高める

2025/12/24 06:28 更新NEW!


コンコースに向けて新たなエントランスを設けた

 東武鉄道は、東武スカイツリーライン・草加駅の商業施設、草加ヴァリエ(埼玉県草加市)のヴァリエ1の改装を12月10日に完了させた。駅の耐震補強を含めて22年10月から3期にわたる改装をしていたもので、改装前の10%増にあたる年商44億円を目指し、ファッションなどのヴァリエ2と合わせた全体で70億円の規模に達することを見込んでいる。

 今回開いたのはヴァリエ1の駅コンコース寄りの店舗面積969平方メートルの17店。駅事務所を移して460平方メートル増床、沿線初の「ロイスダール」をはじめ小型の8店を集積したスイーツのゾーンを設けた。従来は贈答型だったが自家需要に切り替えた。1期で実施した生鮮の刷新と合わせて周辺の食品スーパーなどとの競争力を高めるとともに、流入が続く20~40代へのアプローチを強める。

 「星乃珈琲店」やイートイン機能を備えた店も加え、過ごす機能を充実するとともに、駅コンコースに面したエントランスを新設した。入店しやすくするとともにコンコースをはさんだヴァリエ2との回遊性を高める。店揃えでも食のヴァリエ1に生活雑貨の「マルシェドブルーエプリュス」を導入しており、「ヴァリエ2のメイン顧客、30、40代女性との親和性を高める」(東武鉄道)。ヴァリエ2は18年に「無印良品500」などを導入、アパレルを整理する刷新を実施、現在では従来の2倍を超える売り上げになっている。今回の波及効果でもう一段の伸びを期待している。

生活雑貨も新たに導入した

 10月に30周年を迎えた草加ヴァリエは今回で外観も含めて5629平方メートルに62店が揃う館の形が整った。人口増が続くエリアで、駅前の大型店に加え新たに出た周辺の食品スーパーなどとの競合が強まっている。駅の顔になる店揃え、環境で地域を捉える構えだ。



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