ジャンミッシェル・バスキアとアンディ・ウォーホルと聞いただけで現代アートファンは感動の鳥肌。ニューヨーク80年代のアートからカルチャー、社会を象徴するこの2人の展覧会「バスキア×ウォーホル・ペインティング4ハンズ」がフォンダシオンルイ・ヴィトンで開かれている。時代の寵児(ちょうじ)2人は、84、85年に160作品を残した。ウォーホルは87年に、バスキアはその翌年に世を去った。32歳の年が離れた2人のアーティストの間に起こったいくつかの偶然はフィクションを超えたノンフィクションとなり、作品への興味はさらに高まる。
本展ではお互いに刺激し合いながらスタイルとフォームで会話を交わした4ハンドによる作品80点、マイケル・ハルスバンドによるボクサー姿の2人のポートレートシリーズ、その他ドキュメント、ビデオなど合わせて300点が展示されている。横10メートルを超える「アフリカンマスク」、10個のサンドバッグにキリストを描いた「テン・パンチング・バッグス/ラストサパー」の傑作も鑑賞できる。8月28日まで。
(パリ=松井孝予通信員)