20年の繊維倒産 件数、負債総額が減少 コロナの影響などは47件

2021/01/19 06:30 更新


 信用交換所によると、20年の全国繊維倒産(負債額1000万円以上、整理・内整理含む)は325件発生し、前年と比べて93件減少した。負債総額は877億4200万円で17.1%減った。

 負債額100億円以上の大型倒産は10年以上発生していなかったが、5月にレナウン(負債額138億7900万円)が民事再生法を申請。50億円以上では前年の4件に対し、キャスキッドソンジャパン(65億円)、シティーヒル(51億7700万円)の2件だった。業種別では「小売商」が139件で全体の42.8%を占め、次いで「紳士・婦人・子供・被服製造卸」が82件、「ニット製品・洋品雑貨製造卸」が30件と続いた。原因別では「業績ジリ貧」が263件で全体の80.9%を占め、次いでコロナ禍の影響を含む「業況急変」が47件だった。

 倒産件数が減少傾向にあるのは取引金額の縮小や雇用調整助成金の受給のほか、資金需要そのものが抑制されているためで、繊維業界における実態は、一部の企業を除くと回復とは程遠い状況であると分析している。

 年が明け、月を追うごとに秋冬物の決済が本格化するため、手元資金の乏しい中小企業や追加の資金需要に対応できないところ、借入金の返済原資を捻出できない企業などの倒産が多発する可能性があるとしている。

12月は過去最少

 信用交換所によると20年12月の繊維倒産(負債額1000万円以上、整理・内整理含む)は17件で、前月比で12件減、前年同月比では14件減と8カ月連続の減少となった。負債総額は12億4200万円で前月比86.7%減、前年同月比で52.5%減少した。

 件数が10件台になったのは1973年の5月と9月、負債総額が10億円台になったのは1963年以来で、現在の集計方法に統一されてからは件数、負債総額ともに過去最少となった。

 負債額5億円以上の倒産はなく、小規模倒産のみとなった。年間を通じて5億円以上の倒産が発生しなかったのは12月のみだった。

 業種別では「小売商」8件、「ニット製品・洋品雑貨製造卸」4件、「紳士・婦人・子供服・被服製造卸」3件など。

 原因別では「業績ジリ貧」15件、「資金力薄弱」2件だった。

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