1819年8月26日は、アルバート公の生まれた日です。ドイツのコーブルクに生をうけています。1840年2月10日に即位して間もないビクトリア女王と結婚しています。アルバート公は金髪で青い瞳。美男子だったと伝えられています。
1861年12月14日に崩御。この日を境にビクトリア女王は終生、喪に服すことになったのです。アルバート公は名君でもあって、当時の英国王室の改革に力のあった方でもあります。そのひとつの例がクリスマスツリー。英国王室のクリスマスツリーはアルバート公がはじめたもの。もともとはドイツの習慣だったのです。
靴の名前に「バルモラル」があります。ふつう「内羽根式」と訳されたりするものです。これはスコットランドのバルモラル城に因んだもの。毎夏、アルバート公が城で過ごすときに散歩靴として愛用したので、その名前があります。ほかにもアルバート公の影響を受けたファッションは少なくありません。(服飾評論家・出石尚三)