製品のプリントなどを手掛けるアートライン(京都、櫻﨑仁志社長)は意匠柄を演出できる面ファスナーの技法を開発した。「見せる面ファスナー」として加工販売を開始する。
見せる面ファスナーは印刷などの技法は使わない。染色した面ファスナーの本体のみで異なる色を組み合わせて絵柄や文字を表現し、張り合わせて留めるという本来の面ファスナーの機能を持った商品。面ファスナーのオス(フック面)、メス(ループ面)を着脱することで、柄が見え、隠れする。
これまで面ファスナーは無地のものが使用され、着脱の機能性が優先されてきたが、見せる面ファスナーでは着脱の機能だけでなく、ファッション性や意外性が楽しめる。ブランドロゴなどでの個性をアピールすることにもつながる。特殊な接着技術とハンドメイド的な技術が新たな開発を可能にし、特許を申請している。型を使って柄を表現しないため、少量の受注に対応できる。
カジュアルファション衣料やスポーツ、シューズ、バッグなどのほか、官需やスポーツユニフォームでも、ファッション性を持った留め具として使用できるため、幅広い用途で販売する。
22、23日のオーダーグッズビジネスショー(東京・池袋サンシャインシティ文化会館)で提案する。