今年60周年を迎える青山商事は主力のビジネスウェア事業で強みに磨きをかける。オーダースーツをはじめ、フォーマルウェア、レディス分野などを軸に引き続き強化する。SDGs(持続可能な開発目標)の取り組みでは店頭での衣類回収、環境に配慮した素材を使った商品開発も拡充する。
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オーダースーツ強化
――主力アイテムであるスーツの重点は。
この間、強化しているオーダースーツは23年秋に「洋服の青山」の全国47都道府県、全店舗への導入が完了しました。従来のような大量生産・販売型のビジネスモデルは通用しません。SDGsの観点からも、顧客満足の視点からも、受注生産でお客様一人ひとりの体形や好みに合わせてカスタマイズするオーダースーツがベストです。オーダースーツの比率をスーツ売り上げの50%まで高めていきます。
フォーマルウェアは、冠婚葬祭需要の中でも、これからは若い世代の獲得を狙い、結婚式やパーティーシーンなどの商品を拡充した売り場を強化していきます。レディス分野は攻めるにしても当社の得意・不得意をきちんと見極めなければなりません。この間の行き過ぎたカジュアル化対応の反省から、強みのビジネスシーン向けに原点回帰する必要があるでしょう。
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