アルペン 世界最大級のキャンプ・アウトドア店を開業

2019/04/19 06:30 更新


 大手スポーツ小売りのアルペンは19日、キャンプ・アウトドア分野では世界最大級となる大型店を千葉・柏に開業する。約7600平方メートルの広大な売り場に、450ブランド・10万点以上を揃える。テントの試し張りなど体験スペースも確保する。

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 「アルペンアウトドアーズフラッグシップストア柏店」は3層。1階にキャンプ用品、2階にライフスタイルウェアやキッズ用品、3階には本格的な登山用品などを集積する。スペースを生かした豊富な商品が売りで、テントは330種、チェアは320種、ランタンは200種、シューズは220種揃える。

 人気ブランドのショップ・イン・ショップ(SIS)も多い。直営店を除くSISとしては最大面積の「スノーピーク」(約200平方メートル)は、アパレルを直営店並みに扱う。館入り口付近のガーデンエリアには建築家の隈研吾と共同開発したモバイルハウスをキッチンにした新業態「スノーピークカフェ」を出す。「ザ・ノース・フェイス」は2階と3階の2カ所にSISを入れ、バーベキューグリル「ウェーバー」の世界初ショップや、雑貨・家具の「ダルトン」コーナーも設ける。

「スノーピークカフェ」も初登場
子供が楽しめるスペースも多い

 体験・サービス関連では、1階にキャンプ用品のある暮らしを疑似体験できる休憩コーナーやブランドステッカーをその場で貼れるスペース、2階にキャンプ関連の書籍を集めた売り場を設けた。3階にはボルダリング壁やキャンプ用品を保管できるロッカーなども置いた。

テントなどキャンプ用品を揃える1階
ボルダリング壁など体験スペースも多く確保した(3階)
キャンプ用品などを保管できるレンタルスペースがあるのも珍しい

 アルペンは昨年4月、同業態の1号店を愛知・春日井に出店、1年目の売上高は計画の1.5倍になった。手応えを得たため3月から多店舗化に乗り出し、派生業態「アルペンマウンテンズ」を含め6月まで既存6店を、計13億円を投じて業態転換中。春日井店の3倍の広さとなる柏店は〝東日本旗艦店〟の位置付けで広域から集客を狙う。

 水野敦之社長は「アウトドアがブームだが、一過性の現象にせず、文化として定着させたい。我々の祖業はウィンターアウトドア。原点に立ち返り、存在感を出したい」と話した。10月にはららぽーと沼津に出店する。

アルペンアウトドアーズフラッグシップ柏店


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