【パリ=松井孝予通信員】仏メゾン「アライア」(リシュモングループ)は、クリエイティブディレクター(CD)にベルギー人デザイナー、ピーター・ミュリエを任命した。新CDによるコレクションは22年春夏からとなる。
同メゾンは創設者アズディン・アライアが17年11月に急逝後、スタジオがクリエイションを引き継いできた。
83年にメゾンを立ち上げ最後まで現役を貫いた〝ムッシュアライア〟の初の後任となるミュリエは、ラフ・シモンズの元右腕。デザインと建築を学んだ後、「ラフ・シモンズ」でキャリアをスタートし、「ジル・サンダー」「クリスチャン・ディオール」とキャリアを重ね、「カルバン・クライン」でグローバル・クリエイティブ・ディレクターを務めた。
ミュリエは、「女性らしさをたたえ、女性を創造の中心においたアライア。この遺産を引き継ぐことにこの上ない素晴らしさと責任を感じている」とコメントした。また、同メゾンのミリアム・セラーノCEO(最高経営責任者)は、「この任命は私たちがアライアの基本的な価値観と独自のスタイルを共に未来に引く継ぐことを目指した、メゾンにとって重要な新しい章の始まりを示す」とした。