昇華転写のアクラム(奈良県広陵町、勝谷仁彦社長)は、24年から本格化したスポーツウェアの定番在庫を販売するシステム「スクアドラ・スタンダード・ストック」が好調だ。チームオーダー対応の昇華転写「スクアドラ」に次ぐ、事業の柱になってきた。
24年9月期の売上高は4億4500万円。円安などの影響から計画は下回ったものの、最終損益も安定してきた。今期は、昇華転写のフル稼働が続いており、新ブランドなどの伸びで4億7000万円を計画する。
スクアドラ・スタンダード・ストックは、コンプレッションウェア、ウィンドブレーカー、パーカ、各種ボトムに加え、帽子、手袋など服飾雑貨も幅広く揃える。品番で約30、SKU(在庫最小管理単位)は1500を超えるまでに商品の幅が広がった。
チームオーダーで確立した専門店ルート、ECを中心に、クラブやチーム構成員のパーソナルユースが好評だ。一番高い価格帯となるウォーマージャケットで税込み1万5400円と、親の負担が少ないリーズナブルな価格も高い評価を得ている。