イオンモール太田(群馬県太田市)は4月19日、増床オープンする。「活性化で圧倒的地域ナンバーワンを目指す戦略の一つ」(武田久和イオンモール執行役員東日本支社長)として店揃えを充実、商圏の拡大によって集客数をこれまでの1割増の年間800万人とすることを目指す。
(田村光龍)
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駐車場だった既存棟の西側に増床棟を設けるもので、総賃貸面積は1万4000平方メートル増の7万6000平方メートル、テナント数は35店増の185店に拡大する。さらに道路を挟んだ西側を連絡ブリッジでつなぎ駐車場に整備、4200台の駐車台数を維持する。
増床に合わせて既存棟も改装、新たに導入するテナントは4月19日と前後するものを含め54店となる。群馬県初は24店。「要望に応え、欠落のないテナント揃えを目指した」(吉田朋ゼネラルマネージャー)としており、ディズニーストア、ジーユー、ウィゴー、フライングタイガー・コペンハーゲンなどを導入、コスメやホビーを充実するほか、フードコートを15店・1000席に移設、拡大する。移転を含めた改装テナントは39店になる。
設備面でも地域の交流拠点とすることも見込んで増床棟横には植栽帯を新設、半ば屋根をかけた屋外広場「みらいガーデン」を設ける。フードコートには屋外の感覚が楽しめる「ピクニックコート」を配置、過ごす場としての機能を充実する。
同施設は03年の開業。郊外立地の大型モールとして先行した存在で、太田市とその周辺、両毛エリアから集客する有力施設。今回の増床で群馬県南西部のイオンモール高崎、埼玉県北部のイオンモール羽生と総賃貸面積でも肩を並べる規模となる。これによって車で30分圏内の商圏を40分に拡大、来館客数を伸ばし、売り上げ増につなげる。
また今回の増床工事では既存棟タイルカーペットを床材に、撤去した舗装材を路盤材に再利用して環境負荷の低減に努める。再生可能エネルギー100%の運営、群馬県産木材の活用などを含め、持続可能な社会に向けた取り組みを盛り込んだ。