イオングループ 企業越え雇用確保 テナント従業員をGMSへ

2020/04/28 06:25 更新


 イオングループが企業をまたいだ雇用確保に取り組んでいる。

 新型コロナウイルス感染拡大により休業を余儀なくされたグループ企業のテナントの従業員が、入居するイオンモールなど同じSCで営業を続けているGMS(総合小売業)、「イオン」「イオンスタイル」に先週から出向している。室内遊技場「モーリーファンタジー」のイオンファンタジーや「イオンシネマ」のイオンエンターテイメントのほか、コックスなども一部、取り組んでいる。

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 正社員、パート社員にかかわらず希望者を募り、約100人がこの制度を活用しているという。パート社員にとって休業は収入がなくなることでもあり、雇用確保は大きな課題だった。いつもと同じSCであれば働きやすくもある。企業を越えるためハードルはあったが、多様な業種が揃うグループの機能を生かした。

 まずは現在の緊急事態宣言の期間を想定するが、状況によっては延長する構え。今後、参加人数、専門店とも増えそうだ。

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