「とにかく急げ、スピードが命。逃げるなと言っている」。イオンの岡田元也社長は、GMS(総合小売業)改革をさらに急ぎ、推し進める。
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10日、スーパーマーケット改革として全国6エリアで事業会社を統合することを打ち出した。その中には、イオン北海道、イオン九州とGMSを中核にする企業、さらにはイオンリテールの東北カンパニーが含まれる。しかし、それぞれの衣料品をはじめとした食料品以外の売り場がどうなるかは、そのGMS改革次第。GMSをどうするかが決まらないと今回のスーパーマーケット改革自体、枠組みを確定することができない。
スーパーマーケットの統合は中四国エリアの19年3月を皮切りに20年3月までに終える予定。統合した新事業会社は6エリア合計で25年度に営業収益3兆1000億円(17年度比30%増)、営業利益1100億円(180%増)と数値目標も入っている。これも〝スピード優先〟がうかがえる内容だが、非食料品の部門ごとの別会社化といったGMS改革がさらに急がれるようになったのは確かだ。
